L9490
クリーンなイオン生成方式『Photoionization(光電離)』を利用した光イオン化システム『Photoionizer』。従来のコロナ放電方式とは違い、「塵や電磁ノイズ、オゾン」の発生しないクリーンな除電を実現しました。さらにイオン生成バランスが均等であるため、逆帯電を起こすことがありません。帯電体近傍の分子をイオン化させて除電するため、除電効率が極めて高く、従来困難であった高速移動体や粉体等の除電も瞬時に行うことが出来ます。静電気除去の抱える問題を「対象物」「スピード」「環境」「信頼性」の点で解決した静電気除去システムです。
送風が不要
微弱X線の照射された全ての範囲で、イオンは常時生成されます。帯電体近傍で生成されたイオンが除電に直接寄与するため、送風によってイオンを送る必要はありません。軽量の部品や粉体の除電も可能です。
高イオン濃度
コロナ放電式の場合、「電極近傍」がイオンの生成範囲であるのに対し、微弱X線照射方式では、その照射範囲全てがイオン生成範囲となるため、除電効率が上がります。除電時間も短くなります。
逆帯電がない
微弱X線照射タイプでは、「プラス」「マイナス」のイオンが同時に同量生成されるため、逆帯電が起こりません。生成されるイオンのバランスに偏りがあると、どちらかのイオンだけが大量に存在しつづけていくことになり、これが逆帯電の原因となります。コロナ放電式のような「プラス」「マイナス」の調整もありません。
電極の清掃が不要
コロナ放電式では、塵埃の付着により電極が汚れ、除電効果が下がるため、頻繁な電極清掃が必要です。フォトイオナイザは長期にわたりメンテナンスが一切不要で、高い除電効果を維持することが出来ます。
除電範囲と除電時間
測定条件
帯電電圧:1kV~100V (送風無し・温度26℃・相対湿度50%)、帯電プレート(150×150mm、20pF)
フォトイオナイザL9490 一般定格
電源入力(交流)
(100V~240V)±10%、50/60Hz
除電方式
微弱X線照射方式
消費電力
11W以下
周囲温度
動作:0~+40℃保存:-10~+60℃
周囲湿度
動作:60%以下保存:90%以下
**機能
外部接点によるインターロック機構X線出射に連動した信号出力用機構
外部制御
モーメント(瞬間)動作、オルタネート(連続)動作切り替え可能
外部信号出力
主電源ON、イオン生成ON、インターロック有効、イオン生成源寿命
ヘッド部L9491
イオン生成器
イオン生成管(微弱X線管)
出力窓材
ベリリウム
管電圧
9.5kVDC
管電流
150μA
イオン生成角
130°
微弱X線線量当量
12~19mSv/h
外形寸法
(W)30×(H)50×(D)96mm(突起部を除く)
質量
350g
筐体材料
アルミニウム(SUS304)
筐体塗装
なし
※INOVISION社製サーベイメータ451B-DE-SIシャッターオープンの状態で距離1mにて測定。 サーベイメータは校正されたものに限る。
コントローラ部C9492
電源入力
(W)120×(H)32×(D)140mm(突起部を除く)
500g
正面パネル構成
電源スイッチ(POWER):緑色LED内蔵プッシュスイッチ イオン生成スイッチ(ION):青色LED内蔵プッシュスイッチ インター生成インジケータ(ION):青色LEDインターロックインジケータ(INTERLOCK):橙色管球寿命表示灯(MONITOR):赤色LEDリモート表示灯(REMOTE):緑色LED
背面パネル構成
照射部接続端子(HEAD):丸形12極レセプタクルアクセサリ端子(ACCESSORY):角形15極レセプタクル
コントロールケーブル
10m
360g
ACケーブル
2m
165g
付属品
アクセサリープラグ(インターロック端子・リモート端子・インジケータ端子を統合したプラグ):1部 労働基準監督署長への届出書類(記入例含む):1部 管理区域シール:1枚
オプション
4ヘッドコントローラC9991(フォトイオナイザヘッドL9491を*大4台接続可能なコントローラ。 同じタイミングで複数台のフォトイオナイザヘッドを操作するのに便利です) ・ヘッド部、ケーブルは別売りです。・ヘッド部:L9491、ケーブル:A9654-10
45W以下
(W)170×(H)40×(D)190mm(突起部を除く)
1,100g
外部制御※
モーメント(瞬間)動作、オルタネート(連続)動作切替可能
主電源ON、イオン生成ON、インターロック有効、イオン生成現寿命